なぜ、迷惑メールはこれ程までに広く浸透するようになったのでしょうか。迷惑メールの歴史に関して調査してみました。送信された迷惑メールによって「迷惑」だと不快感を覚えるかどうかは個人差があり、見覚えの無いメールの添付ファイルをクリックしただけでウイルスに感染してしまうような場合は間違いなく「迷惑メール」ですが、目的が宣伝だったりする場合、そこまで迷惑に思わないユーザーもいらっしゃると思います。
従って、その手のメールの種類も様々ですが、そうした宣伝目的で大量発信されるメールを迷惑メールだとした場合、一番最初の「宣伝目的の迷惑メール」はどんな内容だったのでしょうか。迷惑メールの第一号は、通称DECと呼ばれるディジタルイクイップメントコーポレーションという名前のパソコンメーカーの営業部門から発信されました。
1978年に新製品を宣伝する内容のメールが大量に送信されましたので、宣伝目的の迷惑メールとみなすことができるでしょう。ただし、大量送信とは言ってもその相手先はわずか400人弱程度の規模です。現在「大量」だと言われる送信数とは比較できない程小規模ではありますが、見知らぬ相手に受信許可もなくメールを送信する行為は、やはり迷惑メールに他なりません。
この迷惑メール第一号から、やがて大量一括送信される今の迷惑メールへ徐々に進化を遂げていくわけですが、日本では松本サリン事件の勃発した1994年に迷惑メールがほぼ現在のスタイルになりました。その年、アメリカのアリゾナ州の某弁護士事務所が事務所の宣伝目的で大量のメールを送信しました。
このメールを受信したユーザーの多くが強い不快感を抱いた為、迷惑メール第一号は1978年ではなく1994年に誕生した、と分析する説もあります。