「私は迷惑メールの被害者だ」と嘆いていたら、実はいつの間にか加害者になっていて、迷惑メールを送信する側にいた・・・なんてケースは実際に珍しくはありません。「チェーンメール」などは良い例で、送信している本人が加害者になって迷惑メールを送っていることに気付かずにいるケースとして分かりやすいでしょう。
「こちらの仔猫ちゃんの里親さんになってくれる方はいませんか?」といったチェーンメールを受信し、人&猫ちゃん助けと好意で何人かに転送した結果、受信者の中の1人が飼う気持ちになり、メールに記載されている電話番号にかけてみたところ、その電話の所有者は意味不明の電話番号からの着信が大量に連続でかかり、精神的にもひどいダメージを受けてしまった、といったケースも報告されています。
そのケースでも、チェーンメールの転送者、電話を掛けた方は共に悪意などなく、善意で行動しているわけです。けれど、結果的に電話攻撃を受けた人間の立場で考えてみれば、たとえ悪意がなくてもその人たちは「加害者」でしかありません。チェーンメールは転送してしまった時点で自分も迷惑メールの加害者に立場が逆転する、ということは自覚する必要がありますし、転送することで迷惑を拡大することはストップするべきです。
また、「ポット」と呼ばれるコンピューターウイルスに感染し、他の膨大な数の感染したパソコンと共に迷惑メールが大量に送られてきたり、一斉不正アクセスなどの被害を与えてしまうケースも、自覚なく自分も加害者になってしまっている分かりやすい例でしょう。
この「ポットウイルス」にパソコンが感染してしまうと、ユーザーが気付かないうちに遠隔操作により迷惑メールが繰り返されますが、その様子が悪人にリモコンで操作されて犯罪を重ねるロボットに似ているので、このように命名されたみたいです。まずはセキュリティに対しての意識を高く持つこと、そして信頼性に乏しいメールやファイルが添付されていても安易に開けない、といったユーザー側の対策と自覚も必要になります。