「スパムメール」とは迷惑メールのことですが、実は「スパム」という言葉自体は迷惑という意味を含みません。それでは、なぜ「スパム=迷惑メール」という図式が成り立つようになったのでしょう。スパムという言葉を聞いた時、パソコンや携帯などの迷惑メールを連想する方がいる一方、沖縄料理などでもよく登場する豚肉加工缶詰を連想する方もいらっしゃいます。
本場の沖縄料理のゴーヤチャンプルーを作る時も、材料は豚肉よりスパムが選ばれることが大半だそうです。豚肉加工缶詰と迷惑メールは一見したところ無関係に思えますが、実はこの缶詰のスパムに由来してスパムメールという言葉が誕生しています。
有名になったあるコントはイギリスのコメディ番組で放送されましたが、夫婦がレストランに入ってきて注文しようとすると、近くのテーブルの一団が「スパムスパムスパム」と歌い始めます。その歌声につられ、お店のスタッフも「スパムスパム」と叫び始め、最終的にその夫婦はスパムを注文せざるを得なくなる、といった内容です。全然頼む気のないスパムをしつこく連呼される夫婦と、不必要なメールを大量に送信される迷惑メールの状況が被って見える為、スパムメールという言葉が誕生したそうです。
スパム缶詰を製造・販売しているホーメルフーズ社は自社の商品名で迷惑メールを呼ぶことに対しては特にお咎めなしといった態度ですが、スパムという名前の迷惑メールソフトを作った会社に対しては商標権侵害で裁判沙汰を起こしています。要するに、スパムという名前で呼ぶのは構わないけれど、商品名にスパムという名称を使うことに対しては容認できない、ということでしょう。